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2014年8月24日 (日)

♪What a Wonderful World (この素晴らしき世界)、歌詞と日本語訳。

What a Wonderful World (この素晴らしき世界)を人前で唄うことになった。
 すでに我が持ち曲(レパートリー)に取りこんでいる曲だが、改めて、聴き/唄い、「練習」している。
 歌詞と日本語訳を掲げることにした。
 事情で記事書きが休眠状態になっている。5ヶ月ぶりの投稿だ。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆

♪参考資料→[歌詞翻訳曲目一覧/ページ相互リンク]   

                      
          What a Wonderful World
                                    
 Bob Thiele(as George Douglas) and George David Weiss, 1967
                             (co-written/both lyrics and melody)
I see trees of green,
Red roses too.
I see them bloom,
For me and you.
And I think to myself,
What a wonderful world.
 

 

I see skies of blue,
And clouds of white.
The bright blessed day,
The dark sacred night.
And I think to myself
What a wonderful world.

 

The colors of the rainbow,
So pretty in the sky.
Are also on the faces,
Of people going by,

 

I see friends shaking hands,
Saying, "How do you do?"
They're really saying,
"I love you."

 

I hear babies cry,
I watch them grow,
They'll learn much more,
Than I'll ever know.
And I think to myself,
What a wonderful world.

 

Yes, I think to myself,
What a wonderful world.
 

 

               この素晴らしき世界(独自訳)
木々の葉は、緑に輝き、
赤いバラが、彩りを添える。
花々は、ぼくのために、
君のために咲いているんだ。
 ぼくは独りで想いに浸る・・・
なんて、いい世界なんだ。

空は、青く澄み、
雲の白さが、くっきりと際立つ。
陽光が一日を祝福し、
やがて、闇が夜を清め、疲れを癒す。
 ぼくは独りで想いに浸る・・・
なんて、いい世界なんだ。

空にかかる虹は、くっきりと七色、
なんて、きれいなんだ。
通り過ぎていく人々の顔、顔、顔、
同じく、みんな、美しい。
友達どうしが握手を交わし、
「やあ、こんにちは」、と挨拶している
それは、ほんとは、
「愛してる」って言い合っていることなんだ。

 

赤ちゃんの泣き声を聞き、
育っていく姿を見続ける。
この幼児たちは、やがて、
無限大の希望を手にしていくだろう。
 ぼくは独りで想いに浸る・・・
なんて、いい世界なんだ。

 

 そう、独りで想う。
なんて、素晴らしい世界なんだ。      


■Louis Armstrong: What a Wonderful World (Official -1967)                     

 

◆◆◆◆◆◆◆◆
 作詞/作曲とも、ジョージ・ダグラス/George Douglas(音楽プロデューサー、Bob Thiele/ボブ・シールのペンネーム)とジョージ・デヴィッド・ワイス(George David Weiss)による共作である。ワイスは、Lullaby of Birdland(バードランドの子守唄、1952)などで知られる著名な作詞家。
  Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)の歌唱で1967年に初レコーディングされ、シングル盤が出た。
 最初 、トニー・ベネット(Tony Benett)に録音が持ちかけられたがトニーが断ったので、ルイに廻ったのだという(ベネットは3年後に吹き込んでいる。後で触れる)。
 
What_a_wonderful_worldlouisingle_2                              ABC Records社、1967年10月発売シングル盤、裏面はCabaret(キャバレー)。

  アメリカではベトナム戦争(1960 -1975)が泥沼化の気配を見せ、全土に厭世空気が漂うなかの作品で、婉曲的な厭戦/反戦と、人間という存在への信頼、明日への限りない希望を謳っている。アメリカ国内では売れなかったが(発売元ABC Recordsの当時の社長が曲を嫌い、宣伝しなかったといわれる)、翌1968年イギリスで大ヒットし、全英チャート(UK Singles Chart)で1位になった。

 その後、1987年にGood Morning, Vietnam(グッドモーニング, ベトナム)というアメリカ映画が製作され、「現地兵士向け軍放送のディスク・ジョッキーがこのレコードをかけて曲を流す」という場面設定で使用されたほか、全編を通じてのバックグラウンド・ミュージックとして使用された。
 日本では、テレビCM音楽としても広く使用されたこともあり、ファンが多い。 (Wikipedia日本語版英語版 から)

Good_morning_vietnam_2
                 Good Morning, Vietnum/グッドモーニング、ベトナム。
                    1987年Touchstone Pictures社製作。1988年1月一般公開、 映画館用ポスター(Wikipedia)

[トニーベネットの件]
 トニーはその後、1970年10月に出した"Something"というアルバム(Columbia)でこの曲を吹き込んでいる。さらに、2002年、k.d.lang(k.d.ラング)というカナダ出身女性歌手とのコラボ作品として"A Wonderful World"というアルバム(Columbia)出したが、そこでもこの曲をとりあげて収録している。

 

■Rod Stewart - What A Wonderful World ft. Stevie Wonder
    (ロッド・スチュアート.........スティービー・ワンダーをフィーチャーして)
  ベネットは省略して、こちらを掲げる。

 

 ロッド・スチュアート"The Best Of...The Great American Songbook"という2011年.2月発売"J-Records"レーベルCDアルバムに収録されている。
 オブリガートと間奏のハーモニカは、
スティービー・ワンダー(Stevie Wonder)。
 

◆◆◆◆◆◆◆◆
■Good Morning Vietnam (1987) - Official Trailer(公式予告編)

 

 

 

   ― 完 ―
 

 

 

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